釣りガール森田菜月の“ありがとう”

「ありがとう。」って、皆さんはお魚に感謝したことはありますか?

横浜、大阪のフィッシングショーにて、ご協力いただいた『釣り人マナーアップ宣言』。
今回ご縁をいただき、皆さんが心を込めて書いてくださったマナーアップ宣言カードを、森田菜月が大阪の住吉大社へご奉納させていただくことになりました。
そこで、僭越ながら私の釣りに対する思いを少し、お話させていただきたいと思います。

私は海が大好きです。奈良出身の私が海の魅力に出会ったのは、スキューバダイビングを通してでした。始めるまでは、ただ広くて暗い、底なしの海に恐怖さえ感じたこともあります。
その頃は、恥ずかしながら、お魚のこともただの食べ物としか思ってなかったかもしれません。
始めて海に潜ったのは、大学のサークルがきっかけでした。海に潜った瞬間、そこに広がる世界は、今までの私の想像を遥かに超える美しいものでした。
皆さんはご存知でしょうか?
青く深く、どこまでも広い海の中、泳ぐ魚たちはとても美しく、また本当に生き生きと力強く泳ぎます。
海底に座り天を仰ぐと、燦々と降り注ぐ太陽はまるで宝石のよう。
魚たちの知る太陽は青いのだと、始めて知りました。

そんな美しい海と魚たちを知ってからは、正直、釣りが嫌いになりそうでした。釣りは、魚たちを陸に釣り上げます。彼らにとっては、息もできない苦しい世界。
私はダイビングをしているから、息のできない苦しさも味わったことがあります。陸でのたうち、苦しむ彼らを見ると、本当に辛く、何度何度も心の中で「ごめんね。」と繰り返していました。
私って、釣りにむかないのかな。と何度も悩みました。

せめて、自分で釣ったお魚は、美味しくいただこう。こう思い、家に持ち帰りお料理していると、新たな魅力に気づきました。釣りは、自分で釣り上げたお魚を、自分で調理し、いただきます。
彼らの命と直にやりとりする一連の流れの中で、『尊い命』をいただいているんだ、ということに、気づかせてくれる魅力的なアウトドアなんじゃないか?と感じたのです。
文頭でも触れましたが、私も昔は、レストランなどで出されたお料理だと、食べられることに当たり前を感じてしまい、そこに捧げられた命に気づきもしませんでした。恥ずかしながら、お腹がいっぱいだからと残したこともあります。
ですが、お魚も言うまでもなく、海で一生懸命に生きる、私達と同じ一つの命なんです。

そのことに、改めて気づかせてくれた釣りには、本当に感謝しています。

ダイビングを通して、そして釣りを通して、私が皆さんにお伝えしたいこと。
『尊い命』に感謝して、美味しくいただく。釣りは、そんな大切な思いにもう一度気づかせてくれる、とても魅力的なアウトドアだと思います。私は釣りガールとして、そんな釣りの魅力を、沢山の 方々に伝えていきたいのです。

今回、住吉大社にてご奉納させていただくにあたり、神主さんとお話させていただく機会がありました。
驚くことに、神主さんもとても釣り好きな方でした。釣りで大切なのは、楽しみながらも生き物に感謝し、恵みに幸せを感じる心です。安全に釣りを楽しめる環境があることに、心から感謝し、厳正な雰囲気の中でのご奉納を無事に終えることができました。
一年に一度でもいい。皆さんも日頃の感謝の気持ちを、神様に伝えにきませんか?
私もまた、笑顔で釣りが楽しめそうな気がします。

海やお魚に対する感謝の気持ち。それがあれば、ゴミを捨てたり、命を粗末に扱ったりする釣り人は、きっといなくなりますよね。そう心から願います。
今回の『釣り人マナーアップ宣言』という素晴らしい企画が、少しでも多くの方々の心に届きますように。そして、この美しい海が永遠に輝き続け、笑顔溢れる釣り場がずっとずっと残っていきますように。

森田菜月

gotop.pngこのページのトップへ